検査について

HbA1c

糖尿病の最も基本的な評価項目です。当院では院内検査により当日結果説明しております。
血糖検査では採血した時点での血糖値しかわかりませんが、HbA1cでは検査する前1~2ヵ月の血糖の状態が把握できます。血糖値の平均が高ければ高いほど、HbA1cの値は高くなります。検査の前日や当日に食事を大量に摂取したとしても、この検査は直前の食事の影響をほぼ受けませんのでHbA1cを測れば日ごろどんな食生活をしているのかがすぐにわかります。

CGMについて

Cペプチド

C-ペプチドとはインスリンがつくられる途中にできる物質で、インスリンとほぼ同じ割合で作られます。C-ペプチドを測定する事で患者さんご自身のインスリン分泌状況を把握することが可能です。

腎機能項目(クレアチニン、BUN、尿酸、尿蛋白)

糖尿病性腎症の評価項目として、定期的なfollowが必要です。

肝機能項目(GOT、GPT等)

2型糖尿病は高率に脂肪肝を合併します。脂肪肝の評価項目として定期的なfollowが必要です。

当院で行うその他の検査

頸動脈超音波検査 全身の動脈硬化の程度の評価を行います。状況により心疾患や脳神経外科疾患を疑い総合病院へ紹介しております。
腹部超音波検査 肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、大血管等のスクリーニングを行います。糖尿病との関連に関しましては、特に脂肪肝の有無、程度の把握を目的とします。
ABI(Ankle - Brachial Index) ABIは、下肢動脈の狭窄・閉塞を評価する指標です。上腕と足首の血圧から算出されます。ABIは非侵襲的な検査で数値として評価できるので、PAD(抹消動脈疾患)患者の早期発見に有用です。PAD(末梢動脈疾患)は、心血管疾患や脳血管疾患など他臓器障害との合併が多く見られることからも、早期発見が重要です。
CAVI(Cardio Ankle Vascular Index) CAVIは大動脈を含む「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈の硬さを反映する指標で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。大動脈の進展性の低下は心疾患の発症や予後を規定する因子となることが知られており、早期診断と管理に役立ちます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS) 簡易検査 2型糖尿病は睡眠時無呼吸症候群の合併が多いと言われております。 SASの程度によりCPAP治療を行います。
CVRR(心電図R-R間隔変動係数) 安静時に心電図を記録。連続した100心拍の R-R間隔の平均値と標準偏差(SD)を算出して,変動係数 (CVR-R)=標準偏差/平均値×100(%)で求めます。 健常人でも加齢に伴い,CVR-Rは低下しますが、2.0 %未満であれば心自律神経障害の存在を疑います。当院ではCVRRにより糖尿病性神経障害の評価を行っております。
・胸部レントゲン
・心電図
・ホルター心電図
・心臓超音波
異常所見の場合、循環器内科、心臓血管外科へ紹介しております。