SMBG CGM機器

当院で取り扱っている血糖測定器につきまして

血糖自己測定器(SMBG)

【SMBG:Self Monitoring of Blood Glucose の略で、血糖自己測定を意味します】

糖尿病の治療は日々の血糖コントロールが基本ですが、まずご自分の血糖値を把握することが第一ステップとなります。もちろんクリニックでも血糖値、HbA1cを測定できますが、それだけでは不十分です。日常の生活でも血糖値の確認を可能にする機械が血糖自己測定器です。
こちらはインスリン治療中の方、GLP1製剤の注射を行っている方は保険適応となります。
取り扱っている機種は医療機関によって異なりますが、当院ではGブラック、メディセーフフィットなどの取り扱いがあります。

測定方法

血糖自己測定器を使用して、以下のような手順で測定します。

  1. 1.採血をする
  2. 2.センサーに血液をつける
  3. 3.数秒で結果が出る
  4. 4.思っていたより簡単だね!

当院でSMBGを使用している患者様は、診察時に毎回下記のような個人レポートを用いながら、現状把握、今後の改善方法(インスリン注射のタイミング、単位の調節、食事療法の確認)について診察いたします。

個人レポートイメージ

フラッシュグルコースモニタリング(FGM)

上記のSMBGでは測定時の血糖のみの評価に留まりますが、フラッシュグルコースモニタリングとは、皮下に刺した細いセンサーにより皮下の間質液中の糖濃度(間質グルコース値)を持続的に測定することで、1日の血糖変動を知ることが出来る医療機器のことです。
血糖値と皮下の間質グルコース値はほぼ同じなので、1日の血糖値の動きが持続的に視覚的に理解できます。
※実際の血糖値とは5〜10分程度のタイムラグが発生します。

FreeStyleリブレ

2017年9月1日から保険適応となり、当院では主に1型糖尿病の方にご使用いただいております。(R3.9現在 80名使用)
R3春よりスマートフォンアプリでも使用可能になりました。
※スマートフォン機種により使用不可のものもございます。

  1. 1.装着
  2. 2.データの読み取り
  3. 3.確認
FreeStyleリブレの説明画像02
FreeStyleリブレの説明画像01

持続グルコースモニタリング(CGM)

CGMには2種類あります。①プロフェッショナルCGMと②リアルタイムCGMです。

プロフェッショナルCGM FreeStyleリブレプロ(検査目的)

FreeStyleリブレプロの写真

FreeStyleリブレとほぼ同等の機器ですが、こちらはクリニックでの検査目的に使用しております。センサーを上腕に2週間取付けし、その間の血糖の流れを評価します。
日常の食生活でどのような血糖変動が生じるのかを把握することで、かなりの割合の患者様がその後の外来でのHbA1cの改善、体重減少に繋がっております。
2018年12月1日から保険適応となっております。

リアルタイムCGM

当院ではSAP使用患者様以外はフリースタイルリブレをメインに使用しておりますが、今後Dexcom G6 等の取り扱いを検討しておりますので、1型患者様でその他のリアルタイムCGM機器にご興味がある患者様は当院にご相談ください。