院長ご挨拶

おかげさまで、多くの皆さまのご支援を賜り、令和5年10月をもって当クリニックは開業から10周年を迎えることができました。

「大切な人のために、健康寿命を延ばす」という想いを糖尿病治療のモットーとして掲げ、これまでに延べ2,000名を超える糖尿病患者さまと出会う機会をいただきました。

1型糖尿病の方、目や腎臓の合併症が進行している方、健康診断で初めて高血糖を指摘された方、ご自身で努力を重ねながらもHbA1cの改善が思うようにいかずお悩みだった方。
その多くの方がHbA1cの改善や合併症の抑制といった目に見える成果を手にされております。一方で、残念ながらそうでない結果となる方がいらっしゃることも事実です。

では、その違いはどこにあるのでしょうか。
HbA1c改善における最も大切なキーワード
それは、「自分自身と向き合えるかどうか」ではないかと私は考えております。
もちろん私たちは、患者さま一人ひとりに最善の医療を提供することをお約束いたします。
しかし、糖尿病治療の主体は患者さまご自身であり、皆様もご存じの通り人生は一度きりでしかなく、正せるのは自分自身しかいないのです。

私たちにできることは、その道しるべを作ることに他なりません。
当院にお越しくださる皆さまには、糖尿病を“自分自身の課題”として本心から受け止めていただき、前向きにご通院いただければと願っております。
私たちの医療が、皆さまの健やかな暮らしを支える一助となれましたら、これほど嬉しいことはありません。
私たちはこれからも、糖尿病に対して誠実に、前向きに、全力で向き合うお手伝いをさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

院長 松本 壮一