糖尿病治療再開プロジェクト！

糖尿病と1度診断されると、ほとんどの方が一生涯にわたり定期的な通院が必要となりますが、初期の糖尿病は無症状の事が多いためか、1年間に約8％の方がなんらかの理由で糖尿病治療を中断されているようです。

以前当院でも自己中断されてしまった方にアンケートを書いて頂き、以下のようなお声をいただきました。

• 通院する時間がとれない。
• 血糖コントロールがうまくいかず、やる気がなくなってしまった。
• 一度通院を中断してしまい、それ以降先生に怒られそうで受診できない。
• 紹介状がないので、他の病院にも受診ができない。
• 治療をやめてもさほど変わらないのではと思う。

どの意見も、「自分が逆の立場ならばそう思うだろうな。」と感じます。

しかしながら、糖尿病の中断は、事実として急激な血糖コントロールの悪化を引き起こします。
例えば経口血糖降下薬を3種類内服しHbA1c6.5％だった方が自己中断した場合、多くの方は数か月後にHbA1c8％超まで悪化するでしょうし、場合によっては、半年後にHbA1c10％超まで悪化する方も少なくありません。
そうなると一時的にでもインスリン療法が必要になってしまう方も多いのですが、本人とするとまさか・・ですよね。

様々な制限がありながらも、なんとか治療を継続してほしい。
当院はできる限り通院しやすいよう以下のような取り組みを行っております。